endsleep -エンドスリープ-

謎の少女。 黒いドレスに赤いリボン、翡翠のイヤリングと、 静紅とは対になるような外見をしている。 全てにおいて謎に包まれた少女だが、一樹や静紅には幾らか心を開いているのか、 共にゲーム興じたりする事もあるらしい。 外見は、まるで人形のように美しい少女。 そして内面も感情の起伏に乏しい点があり、 やはり人形のような冷たさを与える事もあるようだ。 一樹の妹役を担当する。 「貴方が……私のお兄様になるの？」

自称フリーターと言う事以外は、あまり自分の事を語らない女性。 しかし、影があるタイプと言うわけではなく、明るく前向きな性格をしている。 一樹と同じくアルバイト料に惹かれ、今回の件に参加したらしいが、 一樹とは違い深刻さや切実さは感じられない。 勉強や頭脳系ゲームは苦手で、寂しがり屋。 見た目は可愛く、明るい人柄ではあるものの、 生い立ちのせいか他人と距離をとる所があり、友人は多くはなく、 男性と付き合った事などない。 青いリボンのついた白いドレスと、 ガーネットのチョーカーが彼女を象徴するアイテムとなっており、 一樹の婚約者候補役を担当する事になる。

売れない劇団員。 一樹達とは違い、役演じる事を前提で雇われた女性。 日頃は他人と会話する事にさえ苦労する臆病な女性だが、 ひとたび与えられたメイド役を演じ始めると、 まるで別人のように落ち着いた美しいメイドとしての振る舞いが出来る。 役者としての自分に行き詰まりを感じており、 今回のバイトを最後に田舎に帰る予定らしい。 曲がりなりにも女優だけあって、とても美人。 豊かな胸の持ち主でもあり、一樹も度々視線を奪われる事がある。 女優であり、美しい外見にもかかわらず、恋愛経験は一切なく。 それが彼女の演技を物足りなくさせていると言う話も……。

この作品の主人公であり、現在は大学生で一人暮らしをしている。 家庭運がなく実の両親は既に他界しており、養父母とも疎遠になっている。 毎日は学業ではなくバイトに追われ、就職の内定もない。 実家からの援助もなく、人生に行き詰まりを感じていた。 そんな時、携帯に届いた今回の高給アルバイトを胡散臭いと感じながらも参加する事を決めた。 尚、施設に保護されていた頃に行き別れた妹がおり、 今でもその妹を探しているらしい。 学業の成績自体は悪くはなく、ルックスもそこそこ良い。 運動神経も人並みには備えており、高校生の頃には彼女もいたらしい。 ただ、現在はそんな余裕はなく、ガールフレンドどころか友人さえもいないようだ。 屋敷内では次期当主役を担当する事になり、黒曜石の指輪を手渡されている。

偶然、今回のアルバイトで再会した青年。 幼少期は同じ施設で育った仲間ではあるが、養子に出された一樹とは違い そのまま施設に残り、現在はバイトをしながら施設を手伝っているらしい。 施設にいた頃は、面倒見の良いその性格から、 事あるごとに『妹を探しに行く』と施設を抜け出す一樹を探して見つける担当になっていた。 そんな経緯もあり、一樹にとっては兄のような存在でもある。 登場人物の中では、かなり社交的で陽気なタイプ。 ややもすれば、ふざけているようにも見える程。 しかし、実際には感情的になったりする事はなく、 常に冷静に一樹の行動を見守ってくれている、信頼に値する存在。 尚、担当する役は、屋敷の使用人である。

参加者の女の子の一人。 非常に他人に対する態度が悪く、誰とも衝突しやすいタイプ。 不必要に香水や化粧が濃く、ケバい外見をしている。 しかし、それだけが彼女の本質ではないらしく、 何か別の目的があって今回の件に参加したらしいが……？ 尚、彼女は静紅の対抗として、一樹の婚約者候補役を担当している。 何が原因なのだろうか……？ 雨が降りしきる夜、大きな不幸が彼女に降り注ぐ。 淡い光に照らされた彼女の亡骸は、無残にも美しく飾られていた……。

アルバイトの舞台である屋敷で、雇い主が事前に用意していたらしい執事。 常に穏やかな表情を浮かべているせいで、その心の内は知ることは容易ではない。 今回の為だけに雇われた人間ではないらしく、 屋敷の歴史についても詳しく知っている様子が伺える。 年齢はおそらく60代前後の初老の男性。 執事として、それなりの時間を過ごしてきたのか、 優雅な振る舞いを身に着けている。 彼がこの不可解なアルバイトについて、何か知っているのは確かだろう。